【DIY・工具解説】ペンチ?ニッパー?違いってなんなのさ!使いどころと使用箇所・注意点の解説
おはこんばんにちは!mantaiです!
今日は工具解説「第四弾」として、「ペンチ」についてお話してみようと思います。
私も、工場勤務時代に「ニッパー」や「プライヤー」と区別がつかなくて、現場上司に注意されれたものです💦
どんな工具も正しく使わないと思わぬけがをする恐れがあるので、それぞれの工具の特徴や使い方や注意点などを解説します。
どうぞ最後までお付き合いください!
ペンチとはどんな工具?
ペンチは、線材を刃先でつかんで曲げたり、刃の根元で切断したりする工具です。
「くわえ部」と呼ばれる刃の先端部は、内側がギザギザになっていて、細いものでもしっかり挟めます。
くわえ部の下には切断用の刃がついており、この部分をノーズと呼びます。ものを挟んで柄を握れば、刃に圧がかかって銅線や鉄線などを楽に切断できます。
ペンチの基本的な使い方
ペンチを使うときは、片方の柄に親指を、もう片方の柄に人差し指と中指をかけ、薬指と小指は柄の間に入れて持ちます。
ノーズでものを挟んだり、切断したりするときは親指と人差し指、中指で柄を握り、加工が終わったら薬指と小指で柄を押し開いて材料を離します。
ハサミとは異なり、上下の柄は閉じた状態でも重ならないので、作業中に指を挟んで傷める心配はありません。
ペンチの主な用途
ペンチは、針金や銅線のような線材を曲げる・切断する・はさむ・ねじる・引っ張る作業で使用します。
また、ペンチの種類によっては刃の中心部に「ギンナン」と呼ばれる丸い穴が開いており、丸みのある材料をはさんで柄を握れば、平面では掴みにくい棒状のものなどをしっかり掴むことが可能です。いずれの場合も素手やハサミよりも安全に、かつ力強く作業を行うことができるため、作業効率が上がります。
ニッパー・プライヤーとペンチの違い
ペンチと似たような形をした工具に、ニッパーとプライヤーがあります。
冒頭でもお話ししましたが、私も工場時代よく勘違いをしました💦
使い方や用途も一部共通しているので混同しがちですが、間違えて使用すると本来の目的を果たせなくなるおそれがあるので要注意です。
ここでは、ペンチとの違いがわかるよう、ニッパーとプライヤーの特徴をまとめました。
ニッパーは切断加工に特化した工具
ニッパーとは、銅線や鉄線といった金属の線材を切断するために使用する工具のことです。
刃先が鋭いので、金属線だけでなくハサミの要領で金属板もカットできるところが特徴です。
また、ニッパーの種類によっては脱皮穴と呼ばれる穴が開けられたものがあり、電線やケーブルの被膜をむくこともできます。線材をカットできる点は共通していますが、あくまで切断加工に特化した工具ですので、ペンチのようにものをつかんだり、はさんだりすることはできません。
当然、曲げ加工やねじり加工もできませんので、線材だけでなく金属板もカットしたい場合などに使用します。
プライヤーは大きいものをつかんだり挟んだりする工具
プライヤーは、ペンチ同様、ものをつかむことが主な用途で、線の切断も可能な工具です。
特長としては、口が大きく開くことで幅広いものに対応して掴むことができます。
プライヤーの先の歯は線や板物をつかむためのもので、真ん中あたりにある歯はパイプやナットなどをつかむためのものになっています。
また、持ち手に一番近い部分の歯は線などの切断に用いられます。
ちなみに、英語ではペンチのことを「pliers(プライヤー)」といい、プライヤーの1種と認識されていますが、日本ではものをはさんだり、つかんだりすることに特化したニッパーの1種と考えられています。
機能や特徴に違いあり!ペンチの主な4種類
ペンチにはさまざまな種類があり、それぞれ機能や特徴に違いがあります。
ここではペンチの代表的な種類を4つご紹介します。
1. 標準ペンチ
最もスタンダードな機能を備えたペンチです。電気ケーブルや電線、針金等の切断・取り扱いに適しています。
銅線や鉄線の曲げ・ねじり・切断などにも役立つので、ご家庭でのDIYやちょっとした修理、メンテナンスであれば、標準ペンチで十分です。
針金や配線コードをしっかりと切断できるように開口部はやや狭くなっています。
一方で、太めのケーブルでもしっかり切断できるよう、開口部がやや狭くなっています。
※ペンチの切断能力は種類によって異なります。最大切断能力を超える太さのケーブルを切断する際などは、ほかのペンチに切り替えて使用する必要があります。無理に使用すると、工具の破損(刃こぼれ)などを起こす場合があります。
2. ラジオペンチ
形状は丸ペンチに似ていますが、曲げや巻き加工に特化した丸ペンチに対し、ラジオペンチは滑り止めの溝や切断機能がついています。
そのため、標準ペンチのように線材のつかみ・はさみ・切断・曲げ・引っ張りなどの作業にも利用可能で、さまざまなシーンで活躍します。
ただ、先端が細いぶん、標準ペンチに比べてやや力が弱いので、ニッパー機能はあくまで補助的な役割です。
3. 圧着ペンチ
モノとモノを加圧によって接合することを圧着と呼び、この機能がついたペンチが“圧着ペンチ”です。
具体的には電気工事における電線と圧着端子の接合に多用されるため、「電工ペンチ」と呼ばれることもあります。
4. 丸ペンチ(丸やっとこペンチ)
先端に丸みを帯びた円錐状のノーズが採用されている小型のペンチです。
先細りのノーズは細かい作業に適しており、標準ペンチが使えないスペースや箇所の加工に役立ちます。
線材の加工も、単純にノーズでつかんで曲げたりねじったりするだけでなく、ノーズに線材を巻き付けるなど、より複雑な作業を行えます。
主に電気通信機器やラジオ、テレビなどの修理・配線や基盤の組み立てなどに用いられるほか、近頃ではアクセサリーや雑貨を作るときのハンドメイド用工具としても愛用されています。
丸ペンチはさらに、ノーズが直線になっているストレートタイプと、やや曲がっているベントノーズタイプの2種類に分かれており、作業内容に合わせてお好みのものを選びましょう。
おすすめのペンチ
※編集中
まとめ
いかがだったでしょうか?
ペンチは標準型のほか、圧着ペンチやラジオペンチなど、さまざまな種類があることがおわかりいただけましたでしょうか。
それぞれ機能やサイズ、構造が異なりますので、自分の用途・目的に合わせて最適なものを選びましょう。
また、ペンチはニッパーやプライヤーと混同されがちですが、それぞれ似て非なるものですので、間違って使用しないよう注意が必要です。
間違って使用してしまうと、工具が壊れたり、直すべきものが直らなくなったりと負の連鎖に陥る可能性があるので、注意しながら楽しくDIYしていきましょう!
では、また。